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西本泰輔の後ろ向きでも前に進もうとするブログ

演技のこと

先日あるドラマの監督さんとお酒を飲む機会があった。

監督さんと役者二人の三人での飲み会。

そうなると当然芝居やドラマ、映画ひいては演技の話になる。

その監督さん曰く、用意してきた演技は面白くない。

セリフを噛んだり小道具を落としたり等のハプニングが大好物でそういうテイクを好んで採用するそうだ。

しかし現場では自分の演技プランができないと嫌がる俳優さんが結構いて周りのスタッフも、いわゆる決め決めの演技を好む人が半分位いるんだと。

演劇界はどうなのだろう。演劇界といっても色んなジャンルがあるのでトータルすると、やはり半々位に分かれるのだろうか?

 

自分の好みとしては用意しないで、その場でやり取りしている演技の方が好きだ。

その監督さんは「演劇の稽古では最初の稽古が一番面白い。そこからつまらなくなって更に稽古して深めてまた面白くなり本番を迎える。でもドラマではその深める時間は無いので新鮮なものをピックアップしたい。」みたいなことも言っていた。

なるほどなぁ。

自分はどうだろうか?稽古でも本番でも上手くいくと、それをなぞる傾向がかなりあるな。そしてそれは100%面白くない。そんな体験いっぱいしてるわ。

1回目でも100回目でも常に用意というか予測しない新鮮な演技ができる俳優になろう。

そのためにはもっともっと準備が必要なんだな。

そんなことを思った飲み会でした。