たまには書いたりせんといけんよね!

西本泰輔の後ろ向きでも前に進もうとするブログ

2015ふりかえり

今年もあっという間に終わってしまう。

思い返すと前半夏まではワークショップやシーンスタディやらの俳優訓練的なことばかりだったなぁ。
舞台は6月と9月の2本。

秋になってまたワークショップ。

そして全く思いがけない俳優としてのお仕事の依頼。
嬉しかったなぁ。
(また改めて告知しよ)
生きてればたまには良いことあるんだな。

沢山ワークショップとか行って自覚出来たことは、僕は覚悟が足りない。圧倒的に。
俳優をやる覚悟。演劇をする覚悟。生きていく覚悟。

説得力のある俳優や演出家やスタッフさんは覚悟が違う。
何を捨ててまで俳優をやるのか、どれほどの思いで演劇をやりたいのか。
足りない。
心の中で薄々感じていたことが今回のブルールームに参加したことで明確になった。

しかし、覚悟とはしようと思ってするものではないかも知れない。
もっと自分の思いを具体的にしていこう!

みなさん今年もありがとう。

稽古にて。

今稽古中のブルールーム。
僕の役は政治家という肩書き。
妻と二人のシーンと愛人と二人のシーンがある。

まだ妻とのシーンしか稽古してないのだが正直苦戦している。出演者が多いので他人の稽古を見てる時間の方が圧倒的に長い。
見ていると本当に沢山の刺激をもらうし色々なことを考える。
先日、あるシーンの稽古を見てて衝撃を受けた。自分の浅はかさを思い知った。見習わなければと思った。
そしていざ自分のシーンを稽古してみると恐ろしく後退していた。訳がわからん!
でもそれも受け入れてやる。やるしかない。

他人と関わる

思えば幼少の頃から他人と関わるのが得意じゃなかった。
大人になった今でも人見知りする。

関わるのが下手というか、そもそも関わろうとしないし珍しく関わろうとしても少しでも相手に拒否の意思を感じ取ると、すぐに諦めてしまう。
この性質は俳優には致命的だ。
根本的に演技者に向いていない。
いわゆる名作と呼ばれる戯曲や優れた戯曲に出てくる登場人物は何かしら強い目的を持っている場合がほとんどで大きな意思を持って相手役に立ち向かう。
日常でそれを避けてきた俳優にとって、その行為はとてつもなくハードルが高い。

しかし俳優をやる以上避けては通れない。
今回出演する「ブルールーム」も強い欲求を持って相手役と関わる。
どれだけ関われるか、決して諦めずにやり抜きたい。

稽古開始

the PLAY/GROUND vol.0『背信 | ブルールーム』の稽古が始まった。
一昨日は全員の自己紹介からの2作品の本読み。終わった後、この遊び場の管理人であるヒロオさんから話があった。

その場で相手役との間に生まれた事だけでやってください。何も生まれてないのに、何かあるふりはしないで下さい。生まれてるのに無かったことにしないで下さい。
それをとことん追求していきましょう。
追求の途中で本番を迎えてもいいです。

改めて参加して良かったと思った。普段の公演では絶対にシーンを創り上げることが最優先される。
それは仕方ない。
しかし今回は相手役との真実のやり取りを追求できる。その上でどこまでできるか。


いつもはやらない苦手な役。粘り強くあきらめずにやろう。
苦手って何だ?まるで得意な役があるみたいじゃないか!自惚れるな自分!

まずは等身大で役と向き合ってみよう。

出演情報

正月早々に本番があります。

僕は「ブルールーム」という作品のAチームで出演します。

一応ワークショップ(的なもの)の発表ですが、限りなく公演に近いものになりそうです。

いかにその場で生きれるか、が今回の僕のテーマです。

 

 

the PLAY/GROUND vol.0『背信 | ブルールーム』

 

2016/1/7(木)〜1/10(日)

シアター風姿花伝(〒161-0032 新宿区中落合2-1-10)

http://www.playground-creation.com

 

◉CAST/PLAYERS

 

『背信』

 ジェリー     森尻 斗南

 エマ       松本 みゆき

 ロバート     芦塚 諒洋

 ウェイター    坂本 なぎ

 

『ブルールーム』ver.A

 若い女      依田 玲奈

 タクシー運転手  菅原 優

 オーペア     渋谷 采郁

 学生       石綿 大夢

 人妻       西村 順子

 政治家      西本 泰輔

 モデル      灘波 愛

 劇作家      近藤 隼

 女優       森下 まひろ

 貴族       斉藤 直樹

 

『ブルールーム』ver.B

 若い女      えみりーゆうな

 タクシー運転手  内山 拓磨

 オーペア     竹下 澄夏

 学生       西原 信裕

 人妻       柴田 和美

 政治家      谷畑 聡

 モデル      佐々木 美奈

 劇作家      井上 裕朗

 女優       都築 香弥子

 貴族       藤尾 姦太郎

 

『ブルールーム』ver.C

 若い女      山脇 唯

 タクシー運転手  稲垣 干城

 オーペア     五十嵐 優

 学生       杉森 裕樹

 人妻       北見 有理

 政治家      三嶋 義信

 モデル      佐度 那津季

 劇作家      堀 雄貴

 女優       都築 香弥子

 貴族       井上 裕朗

 

 演奏       後藤 浩明

 

◉STAFF/PLAYERS

 

『背信』

  作       ハロルド・ピンター

  翻訳・演出   井上 裕朗

  翻訳協力    薛 珠麗

 

『ブルールーム』

  作       デヴィッド・ヘアー

  翻訳・演出   薛 珠麗

  翻訳協力    井上 裕朗

 

 美術       宇野 奈津子

 照明       松本 大介

 照明操作     中西 美樹

 衣裳       小林 巨和

 音楽       後藤 浩明

 音響       佐藤 こうじ

 音響操作     反町 瑞穂

 舞台監督     鳥養 友美

 

 宣伝美術     藤尾 姦太郎

 記録写真     福島 奈津子

 企画協力     シアター風姿花伝

 

◉SCHEDULE

 

1/7(木)

12:00『ブルールーム』ver.A

15:30『ブルールーム』ver.B

19:00『背信』

 

1/8(金)

12:00『ブルールーム』ver.C

15:30『ブルールーム』ver.A

19:00『ブルールーム』ver.B

 

1/9(土)

11:00『背信』

14:30『ブルールーム』ver.C

18:00『ブルールーム』ver.A

 

1/10(日)

11:00『ブルールーム』ver.B

14:30『ブルールーム』ver.C

 

◉TICKET

一般   2500円(前売・当日ともに)

U-20   1000円(20才以下・要ID)

 

 ※ 全席自由・1ドリンク付

 ※ 全て当日精算でお願い致します。

 ※ 開場は開演の30分前を予定しています。

 ※ 幼児・小学生の入場はご遠慮頂きます。

 ※ 上演時間は『背信』1時間50分『ブルールーム』2時間10分 を予定しています。

 

◉チケット予約

直接連絡頂くか、

http://ticket.corich.jp/apply/70028/008/ 

からご予約ください。

友達

電車の中や、カフェなどで「私友達いないからさぁ。」とか「俺友達すくねぇからなぁ。」という言葉を時々耳にする。
そういう僕も良く言っている。

友達ってなんだ?
親友と友達って何処が違うの?

と思春期の男の子みたいな疑問を抱いてみる。

30代半ば位までは一緒にいて楽しく過ごせるのが友達、腹を割って何でも話せるのが親友、みたいに思っていた。
今でもその感覚は変わってないけど、20代の頃に比べて自分の中の友達いない感は確実に増している。

自分なりに分析してみると、僕は他者と共有したいんじゃないか、面白いや美しいやカッコいいといういわゆる価値観というものを共有できる他人を友達だと認識している。
歳を重ねてくると自分の価値観が固まってくる。すると他者とすれ違うのは当たり前だ。

あぁ、こうして人は孤独になっていくんだな。いかん、いかん。

しかし他者の価値観を受け入れる事は難しい・・・。

沢山友達いる人はどうしてるんだろう?どうやって折り合いをつけているのだろう?

こうして書いていると僕は自己承認欲求が強いのだということに気が付いた。
それを認めて受け入れていこう。

親友ができるのはいつになるのやら・・・。

演技のこと

先日あるドラマの監督さんとお酒を飲む機会があった。

監督さんと役者二人の三人での飲み会。

そうなると当然芝居やドラマ、映画ひいては演技の話になる。

その監督さん曰く、用意してきた演技は面白くない。

セリフを噛んだり小道具を落としたり等のハプニングが大好物でそういうテイクを好んで採用するそうだ。

しかし現場では自分の演技プランができないと嫌がる俳優さんが結構いて周りのスタッフも、いわゆる決め決めの演技を好む人が半分位いるんだと。

演劇界はどうなのだろう。演劇界といっても色んなジャンルがあるのでトータルすると、やはり半々位に分かれるのだろうか?

 

自分の好みとしては用意しないで、その場でやり取りしている演技の方が好きだ。

その監督さんは「演劇の稽古では最初の稽古が一番面白い。そこからつまらなくなって更に稽古して深めてまた面白くなり本番を迎える。でもドラマではその深める時間は無いので新鮮なものをピックアップしたい。」みたいなことも言っていた。

なるほどなぁ。

自分はどうだろうか?稽古でも本番でも上手くいくと、それをなぞる傾向がかなりあるな。そしてそれは100%面白くない。そんな体験いっぱいしてるわ。

1回目でも100回目でも常に用意というか予測しない新鮮な演技ができる俳優になろう。

そのためにはもっともっと準備が必要なんだな。

そんなことを思った飲み会でした。